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Goals, Attitude & Optimism

The following is a report Miki Kato wrote about the seminar.
She submitted it to "National Convention for English Teachers in Gunma Prefecture" or 全英連群馬大会
.  

Goals, Attitude & Optimism
~MSU-A Summer Seminarで学んだこと?

秋田県立大曲工業高等学校    
教諭  加藤 美紀


 「言語習得に集中講座は効果がある」との信念の基に7月29日から5日間の集中講座が開催された。使用言語は英語のみ。秋田県本荘市の鈴木驍(たけし)氏が中心となり企画された。
鈴木氏は地元で英語塾経営の傍ら、JALT(全国語学教育学会)の秋田支部長でもあり、ミネソタ州立大秋田校(MSU-A, 2003年3月閉校が決定している)の教授陣との繋がりも深い。彼の企画に応えセミナーを指導したJarrett Dave Ragan教授は、脳の働きの観点から効果的な英語習得法及び教授法について連日講義をした。講義は大変印象深く参加者にとって大きな収穫だったことは間違いない。

GOALS
 目標を持つことは大事である。どのようにして実現させるかはもっと大事である。米国のある大学で「あなたの将来設計は何ですか」という問により各自の夢を考えさせた折、2つのグループに分かれたらしい。目標を書き出した人と思い描いただけの人とに。明確に書き出した人の数は2%と圧倒的に少なかったそうだが、時を経て追跡調査を行ってみると、少数派の「書き出し組」は群を抜いて夢を実現し社会的リーダーシップを発揮していたのだという。目標を持つことが大事なことは言うまでもないが、「書く」という作業が夢を実現させるという指摘は興味深い。このことはもっと意識されてよいのではないだろうか。

ATTITUDE
 学習の成否を左右するのは「向かう姿勢・態度」で、元々出来不出来が決まっている訳ではない。元来私たちは誰でも、何にでもなれる能力を持っている。身体制限の厳しいものや避けられない環境というものも存在するので、実際にはそれほど単純にはいかないが、本来秘めた可能性には限界がないというのである。「好きこそものの上手」であり、適性というのは目標に向かう姿勢があるかないかを言うのである。多少の障害にめげずに私たちの能力を伸ばしてくれる最大の力はやる気と態度なのだという。

OPTIMISM
 前向きな姿勢を支えるのは前向きな信念である。「私には無理。駄目だわ。間違ったら嫌だもの。」という後ろ向きの考えを変えることができるのだとJarrett Dave Ragan教授は言い切る。それが「前向きな信念の獲得」であり、「価値観の修正」である。Ragan教授の教室にはそんなことばの束が四方の壁に私たちを取り囲むようにして色とりどりの画用紙に書かれている。"Challenge." "The possibilities are unlimited." "Compare yourself with only yourself." "The only dumb question is a question you don't ask." "Action is the key to success." "I love misteaks." なんというオプティミズム!!

 セミナーのおまけはJarrett Dave Ragan教授から脳の働きを最大限に活かした学習を提唱し毎年大規模なセミナーを開催しているというEric Jensen氏についての情報であった。音楽・身体表現・色をふんだんに取り入れ効果的な学習法・教授法を提唱しているという。言語学習に不可欠なのは楽しさであり、GoalsもAttitudeもOptimismも全て楽しさから発していると訴えている点で、明快で分かりやすい。700人を超えるセミナー参加者の注目を一瞬で集められる技法を有しているというJensen氏。

 この拙文を読んでおられる方で興味のある方は「夏、6日間サンディエゴに行く」と書いた紙を寝室に貼って毎日眺めてみてはどうだろうか。前述したように「書き出し組」の夢はきっと叶うはずである。


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